金髪の君*完結



「よーし!飲むぞぉー!!」


怒りの矢先をお酒に変えた。
一瞬心が振り向いた気がしたが気にせず、クラスメートの輪に入る。


「葵ちゃーん!」


酔っ払って抱き着こうとする男子を軽く避け


「お酒!!」


と叫び、椅子に座る。


周りにいる男子達が『ラジャー!!!』と敬礼し、カウンターまで走っていく。
そんな男子を横目で見ると自然と視界に入る心。


「フンッ!」


心から視線を外し、テーブルにある唐揚げに手を伸ばす。
唐揚げを1つ摘み口に放り込む。

−−−あっ、美味しい…


冷えてしまっているが、カリッとしていて薄味好きの私にはちょうどいいお味。
唐揚げ以外に、ポテトやチーズ揚げ、サラダ、焼鳥、ホッケなどかあった。