金髪の君*完結



「あっ!」


グラスを見て驚くアッキー。


「へ?
何かまずかった?」


「葵ちゃん、お酒飲んだんだ。」


「……」


アッキーの言葉に一瞬意識が飛んだ。


「お酒!?」


アッキーに言われるまで気付かなかったが、お酒のせいか体がポカポカ温かい。


「空腹でお酒を飲むと、すぐ酔うし悪酔いするよ?
あっちで皆とつまみながら飲もう?」


「えっ?飲むって、何を?」


「お酒だよ。」


「……」


ケロッと言うアッキーに絶句する。
アッキーを無言で見つめると、視界の隅に移る心とクラスの女子。
いつもなら嫉妬をするが、今は何故か苛立つ。