金髪の君*完結



お店の壁にはレンガが使われていて、テーブルとカウンター、お酒の瓶が並んでいる棚は全て木で出来ている。
暖かなライトを使われていて落ち着く雰囲気のお店。


なのに…


盛り上がっている店内、落ち着けるはずがない。


とくに


「美穂ー!
なんで置いて帰ったんだよ。」


そう言って美穂に抱き着く銀。


目のやり場に困る。


キョロキョロと周りを見ると、カウンターに座る2人の姿。
後ろ姿でもわかる心と一樹。

手元にはジョッキ。


−−−んっ?ジョッキ!?


慌てて2人に駆け寄る。


「ねぇ、2人共。」


後ろから声をかけると振り返った2人の手元には、やっぱり黄金色の液体が入っているジョッキと


−−−煙草!!