「電話の内容がね、『急用でデートできなくなった』って。
一成くん、大学卒業したらお父さんの会社に勤めることが決まってて、たまにどたキャンされることはあったんだ。」
話すアッキーに相槌を打つ。
「今回も仕事なのかなって思って、『わかった』って言ったの。
でもね、電話を切るときに女の人が一成くんのことを呼ぶ声が聞こえた。
会社関係の人だと思って気にもしなかったの…」
そう言い黙り込んだアッキー。
「それで…」
アッキーは伏せてた顔を上げ、再び話し出した。
「その日、暇になっちゃったから1人でショッピングモールに行ったんだ。」

