「いい加減にしろ!」 「イテェ!!」 いじける銀の頭を叩いて放置し、歩きだす美穂。 それを笑いながら見る私とアッキー。 いつもの光景に心と一樹がいればどんなに幸せだろう。 頭に過ぎった欲望を頭を振り追い出す。 『今でも十分幸せ』だと自分に言い聞かせる。 そして貼紙に視線を向け、並ぶ名前を目に焼き付けた。