金髪の君*完結



「未来がいたら確実に4位だからまだましかな。」


そう言い苦笑いする一樹から視線を心に向ける。


−−−ドキッ!


いつの間にか私に視線を向けていた心と目が合う。
暴れる心臓を落ち着かせ


「次は絶対に負けないから!」


心の目を見て宣戦布告。


「フッ…
負けねぇーし。」


「−−っつ…
ぜっ、絶対に今度こそ勝つよ!」

懐かしいやり取りに涙が出そうになる。
そんな私に気付いたのか、心は私の頬に手を添え


「早く俺に追いついてこい。」


と言い、頬を撫で背中を向けて去って行った。