「あお…ちゃ…ん…」 一樹の遠慮がちな声で我にかえる。 「あのさ、心なんだけど…」 「かずくん、もういいの。」 「えっ?でも…」 「ホントにいいの… もう、思い出だよ。」 そう言った時の一樹の瞳は悲しそうな、寂しそうな顔をしていた。 ……悲しそうな瞳で私を見ないで そんな一樹に 「今日から、よろしくね!」 と笑いかけた。