そんな彼の言葉に衝撃を受けた。 俯いたまま涙を堪える。 「な、に言ってるんだよ! あおちゃんはお前の「うるせぇ!!」」 −−−−ガタッ! 「おい、どこ行くんだよ!」 「…さぼる」 珍しく怒鳴る一樹を遮り、教室を出ていく心。 そんな心の背中に 「し…しん…ちゃ…ん…」 呼びかける。 しかし、誰ひとりこの声は聞こえなかった。