「銀くんは私のこと好きじゃない。」 「俺は葵ちゃんのこと好きだよ?」 「いつまでふざけてるつもり? 銀くんは美穂を傷つけているだけだよ。 いい加減にしないと美穂が「銀。」」 今まで黙って私達の会話を聞いていた美穂が会話を遮り銀を呼んだ。 「何?」 「銀、葵が本気で好き?」 「お、おう…」 「銀くん!!」 「そっか…」 美穂は顔を伏せ、ドアに向かって歩き出した。 「み…ほ…?」 ドアに手をかけ銀に視線を向け 「銀、幸せになってね。」 笑顔で言う美穂の目から涙が頬に滑り落ちる。