「顔上げて…?」 美穂の声に促され顔を上げる。 「い、いつから… 気付いてたの?」 少し震えた声。 「昨日の体育祭…」 「そっか…」 「本当にごめ「葵は悪くないよ!」」 「葵は悪くない。」 自分に言い聞かせるかのように呟く美穂。 「美穂…」 「フフッ…バレちゃったか。 私、銀のこと5歳の時から好きなの。 毎日一緒にいたから女として見てもらえないんだけどね… それでもいいから銀の傍にいたいんだ。」 そう言う美穂は寂しそうに笑った。