皆と騒ぎながら教室のドアを開けると、既に終わっているクラスメート達もいて、『お疲れ』と声を掛け合う。


結果報告をしているクラスメート達。

私はその輪から外れ、美穂の所へ向かう。


「美穂?」


すでに椅子に座っている美穂はボーッと外を見ていた。
私の声に反応し、振り返える美穂。


「話があるんだけど…」


「ここじゃ話せない話?」


「う、うん…」


私の心情を察し『じゃぁ、ついて来て。』と言い、教室を出て行く美穂を追いかける。



『ここでいっか?』と言った美穂に続いて入ったのは同じ階にある空き教室だった。