「そーいえばさー、今日編入生が入ってきたんだぜー! マジちょー可愛いの!ドストライク!」 銀のバカデカイ声で我に帰る。 「そうなんだ。 名前はなんて言うの?」 昔と変わらず少し高めの声で話す一樹。 「たしか…た…高橋葵ちゃん!!」 「えっ!?」 驚いた顔の一樹。 「高橋葵…?」 窓から視線を外す心。 フッと交わる視線… 「つっ…」 彼は私を見て、悲しい目をしたがすぐに冷たい目で私を見る。 そんな彼を見て涙が出そうになった。