断られると思ったのか、私の言葉にパァ〜と笑顔を見せる。
−−判断ミスしたみたい…
「なんかさ…
中学の時に戻ったみたいじゃない?」
「中学…」
「そう、中学!!
いつもあおちゃんは心の練習を見に来てたじゃん。」
ふと昔を思い出す…
−−−ダンダンダン…
体育館に響くドリブルの音。
「心いけー!!」
「心にシュート打たすな!!」
体育館に響く彼の名前。
−−ザシュッ…
心の手から離れたボールは綺麗な弧を描きゴールに吸い込まれた。
「うっし!」
ゴールを見てガッツポーズをする心。
そんな心をコートの外で笑顔で見つめる私。

