走り終えた銀が、美穂のところへ行き隣に腰を下ろす。 俯いて顔を上げない美穂に、そっと頭を撫でる。 そんな2人の姿を遠くから見つめる。 −−美穂、ごめん… 「ごめんなさい…」 私の声は、グラウンドの声援で誰ひとり聞こえていない。 頭を伏せ立ち尽くしていると 「高橋さん!!次だよ!」 メンバーの男子が声をかけてくれたが、誰だか見る余裕すらない。 促されるがまま、コースに入る。 そっと、銀と美穂を見る。 銀と美穂の前に立つ心。 私の視界を遮るかのように立っている。