位置へ向かいながら −−−今はリレーに集中しなきゃ。 深呼吸をし、自分に言い聞かせる。 「おい。」 「ふぇ?」 後ろから腕を引かれ、変な声が出た。 後ろを振り返ると心がいて 「俺にバトンを渡すことだけを考えてろ。」 言うことだけ言って、自分の位置へと向かった心。 −−考え事してたことバレてたかな… −−−何年たっても、隠し事できないな。 心の後ろ姿を見て緩む頬。 「よし、頑張ろう!」 自分にしか聞こえない程の声で呟き、再び歩き出した。