外に出ようとする生徒で溢れかえっている昇降口を出て、3人でグラウンドへ向かう。
グラウンドにはすでに整列している生徒や、しゃがみ込み話をしている生徒などがいた。
クラスの場所に行き、職員用テントを正面にし縦に私・美穂・アッキーの順に並ぶ。
編入してから全校生徒を見る機会が無かったため、人数の多さに圧倒される。
それにしても…
「カラフル…」
小さく呟いた声が聞こえたみたいで、美穂とアッキーは笑っている。
「進学校のくせに、不良が多いからね。
なんたって親玉が心だからね…」
−−−ん?
「今、なんて…?」

