銀達が私達の机を離れたのを見計らって、アッキーがお弁当を片手にやって来た。


アッキーも美穂が心配で声をかけるが「大丈夫。」の一点張り。
話してくれない美穂に寂しい気持ちになるが、話してくれるまで待とうと思い、無理に追求はしなかった。


美穂はお弁当に少しだけ箸をつけ、すぐに片付けてしまった。


その日、元気が無かった美穂は次の日には元通りだったが、銀と絡むことが無くなった。


最初の方は銀も戸惑っていたが、今では特に気にすることも無く、時間があれば私に絡むようになった。

止める美穂がいなくなりすき放題する銀を止めるのは、最近毎日来るようになった、一樹だった。


そんな毎日があっという間に過ぎ、体育祭当日となってしまった。