金髪の君*完結




保健室の時計を見ると


「ヤバッ!6時間目始まる!」


授業が始まる5分前。


慌てて保健室を出て走る。




−−−−−−−−−−−−−−−−−−



「はぁ、はぁ、せ、セーフ…」


チャイムが鳴るとともに開けたドア。
先生はまだ来ていないらしく、騒がしかった教室は私の突然の登場に目を丸くして見ている。


「葵!!」

「葵ちゃん!」


ドタドタと音をたてながら駆け寄る美穂とアッキー。


「−−ぐぇ」


そのまま2人に抱き着かれ体勢が崩れ倒れそうになるところを


「危ないよ。」


後ろにいた男の子が助けてくれた。