金髪の君*完結



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「あ〜ぁ、目腫れてる。」



誰もいない保健室の鏡を見て、腫れた目をアイスノンで冷やす。


−−沢山泣いてスッキリしたかも。


「よし!だいぶ良くなった!」



アイスノンを冷凍庫に戻し、先生の机の中から安全ピンを取り出す。
ボタンが無いワイシャツをピンでとめネクタイで隠す。
そして、起きた時に横に置いてあったセーターのベストを着る。

着るときにフワリ香るしんちゃんの匂い。

彼は変わってしまったが、気を失うときに聞こえた謝罪の言葉。
置いてあった彼のセーター。


『昔も今も藤森心って人間は1人なんだから!』


−−そうだよね未来…



−−−変わってしまってもしんちゃんはしんちゃんだよね。