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目を開けると白い天井が視界に入る。
−−あれ?
見たことがある場所は保健室だ。
−−なんで?
「体育倉庫にいたはず…」
『おめぇの顔なんて見たくねぇんだよ。』
『おめぇなんかいなくなればいい。』
『おめぇなんか傷つけばいい。』
「−−っつ…」
心の言葉が頭を過ぎる。
彼の匂いも温もりも昔と変わらない。
だけど、あんな冷めた目で見る彼は知らない…
彼に噛まれた所と下半身がズキズキ痛む。
その痛みで現実だと思い知る。
彼との思い出は綺麗なまま残していたかった…
思い出を汚したのは彼本人だった。

