金髪の君*完結




−−どかなくちゃ…



頭ではわかっていても、震えて硬直する体は動かない。



「つっ…」



気づくと目の前には心と女がいて、邪魔な私を見ている。



心と目が合い





「あ、あ、あ…の…」



話しかけるが、振り絞って出した声は震えている。



「邪魔だ、どけ。」




そう言った心の目は冷たい。




−−−−ズキッ…



「つっ…、ご、ごめんなさい…」




震える体に鞭を打ち、右側に体をずらした。