「葵ちゃんは悪くない!」勢いよく顔を上げ私を見る未来の目は少し潤んでいる。 「私がかずくんと連絡をとらなくなったのは葵ちゃんのせいじゃない。」 「でも…」 「私とかずくんの話はいいの! 葵ちゃんは今…辛くないの?」 未来の問い掛けに私はゆっくりと顔を伏せる。 「−−つ、辛い…かな…」 未来は唯一私の過去を知っている親友… 私は未来に弱音を吐く。