蓮は高耶のもとに戻ろうとしたのだ。

京の屋敷はもぬけのからだから、山の修行場を目指す他はない。

けれども山の上にはたどりつけず、ぐるぐると山中をさまよっているうちに、賊に出くわしてしまった。