「落ち着いて聞いてください」
トーンの低い声。もともとなのか、今だからなのか。
どんどん不安になる。
「愛子は・・・・」
「大変危険な状態です・・・。運ばれて来た時に検査した結果・・・」
俺は耳を塞がずに先生の話を聞いてられるか?
もしかしたら、パニック起こして暴れるかもしれない。
「頭蓋骨損傷、内蔵2箇所破裂・・・腕や足は複雑骨折しています」
「は・・・?内臓・・・破裂・・・ですか?」
「ええ・・・リスクが高いものだと・・・」
曖昧に答える医師を殴りたかった。
けど今はそれどころじゃない。
「それは・・・・」
何が言いたかったんだろう。俺はそこで言うのを止めてしまった。

