「・・・愛子っ・・・」
「初めて・・・み・・たなぁ・・・。レンのっ・・・泣く顔・・・」
苦しそうな愛子を直視できず、涙で必死に視界をぼやかし話を聞いていた。
・・・・話というより・・・・声を。
静かな病室がだんだん愛子の声でぬくもってくる。
「ごめっ・・・。俺があんなことしなかったら「違うよ」
さえぎった。
確実に、弱く見える見た目で。けど力強い声で。
圧倒されてそこから先が言えなかった。
「レンは―――何も・・・悪くないんだよ?」
どうしてそんなけな気なことを言わせてしまうのか。
「でもっ!「レンっ・・・・!」
だんだんと消えてしまいそうな声で必死に俺をさえぎる。

