ビター恋愛~過酷な試練~㊤




★錬side




‘好きなのっ’―――・・・




告白、それは俺が本望だった女からのものだった。




何年間も想い続けてきた女からの。




「じゃぁ付き合おう」



・・・本当はそんな簡単に言える言葉じゃない。



けど、必死で 長年一緒に居る俺の名前を くん まで言ってるコイツ。




愛子 が愛しくて仕方が無かった。



叫びたいくらい嬉しい出来事。





辺りは、子供の遊具とか公衆便所とかしかないどこにでもある児童公園。



数秒して甲高い張りあがった声が鳴り響いた。





「いいの?!」



くくっ・・・♪


相変わらず可愛い♪!





「いいよ。俺も好きだったし・・・?」





人生久々の告白。




ロングの長い綺麗な髪が喋る度に甘い香りを振りまいている。
クセ毛の入った茶色のロング、顔立ちはスッとして細い。忘れてはいけないのが特徴ある二重の目。





俺が返事をし終わった直後。


愛子は急に泣き出した。







「私・・・嬉しくてっ・・・」