その表情を見てられなくて、これ以上言ったらもっと嫌われちゃいそうで。
私は・・・・・逃げた。
「レンなんかとっ、会わなきゃ良かった~~っ!!!!」
誰にも邪魔されない、自分の殻に。
恋愛なんて、兄弟なんて。
お母さんとお父さんが悪いんだ。
何度思ってもこの状況は曲げられない。
走って走ってずっと走って。学校に行く道と逆へ進んで。
大粒の涙が乾いた灰色のアスファルトに一滴、また一滴と落ちていく。
右に曲がって
左に曲がって。
まるで、私の想いぐらいガタガタの道を進んで。
そうか、ここは・・・私の中かもしれない。私の迷路かもしれない。
なんて漫画の一部のようなことを思って。

