「お前の兄貴は・・・疲れるんだっつってんだよ」
・・・はは・・・冗談キツイよ・・レン。
何言ってんの?
愚痴なら他でやって。せめて私の前でそんなこと言わないで。
朝の冷たい気温が私の肌を荒くする。
「・・っ、私だって!レンの妹は嫌だっ!!」
思ってる事と真逆を言ってしまう、天邪鬼な私の口。
どこまで酷いんだろ、どこまでやれば気が済むんだろう。
「っ!!!!」
小さなアパートの前、陰になった路上。
周りからは兄弟喧嘩。
私からは、最悪の告白・・に近いかもしれない。
レンの息は荒くなって、表情がまた変わる。

