ビター恋愛~過酷な試練~㊤


低く大きく心臓が跳ね上がった。



ドクンッ・・・




その先は・・・何を言うの?



これ以上辛いのは嫌なんだよ・・?





「・・・・・・・・キライ・・・か?」






その一言で頬の上に小さくつたっていた涙は、ボロボロと大きくなって頬とか口とかまでに流れ落ちた。



‘キライ’・・・・――――。



私はレンがキライ?


ううん・・違うよ。



スキ なの。



兄弟じゃなくて、ちゃんとした男の子なの。私の目には、レンは一人の男の子なんだよ?



レンが気づいてないだけ。



「お兄ちゃんでしょっ・・・っ?キライとか・・・関係っ・・・ないっ」