ビター恋愛~過酷な試練~㊤



でもレンからすればそれは、悲しいことで。なのにそんなことを考えてる自分が恥ずかしい。



「今日はストレートでいいか?」


「うん・・・」


ドキン・・・


やっぱり跳ね上がる心臓が悲鳴をあげている。



「・・・・昨日寝れなかっただろ」



その一言で私は急に態度を変えてしまった。あまりにも図星で率直すぎて。



「そんなことないしっ」


「だって、目充血してる」


「!!」


鏡をもう一度よく見てみた。確かに目が少し充血してる。どこまで細かく見てるんだろう。



「ちゃんと寝ろよ、体調崩すぞ。」


言い返せなかった。心配してくれてるのか、義理の兄として責任を感じているのか。



「それと・・・知ってた?」


「な・・何を?」


低く、他の人に入れ替わったかのような声になった。レンの・・・、私の大好きな曲じゃない・・。


何?なんなの??