髪・・・まとめなきゃ。
寝起きだけあってボサボサの髪。ロングの髪も朝は台無しの見た目だった。
大きなため息をついた。
「・・・・おはょ、愛子。」
?!!
声の方へ小さく振り向くと、レンがいる。目をこすって、いかにも寝起き。
「ん・・・おはよ」
いつもと違う、そっけないあいさつをレンは気づいたかな・・。不安になって顔色を伺った。
だんだん心臓が高鳴る。・・ココのところ胸がギューってなっておかしい。病気じゃないといいんだけど・・・。
突然、髪の毛に違和感がはしった。
「髪・・やってやるよ。・・・動くな」
片手にくしをもってゆっくり髪を梳かしてくれる。何故か、レンは面倒見がいい上、髪をいじるのになれている。
妹が・・いたのかな。なんてレンの家族が離婚する前の風景を思い出してみたりして。

