私はずっと、一人だった。自己中心的なオンパレードだったから、友達といえる友達がいなくて、もちろん一途に思ってきたから彼氏なんていなくて。
寂しかった。
だから今、それを晴らそうとして無理する自分が嫌いだった。
車の中でずっとレンの好きなクラシックを聞きながら過去を思い出していた。どれだけの想いの丈が詰まった時間だったのかを。
今までの過程を。
★ ★ ★
中学2年始め。
ちょうどその日は、お父さんに成績関係ですごい叱られて泣いた日の翌日だった。
「どうしよう・・・」
目が腫れてる。なんだか、怪物みたい。その腫れはどれだけ冷やしてもひかなかった。
朝起きて、学校に行くのが嫌。
それが一番最初に思ったことだった。
はぁ・・・ホントどうしよ。
学校行くフリして途中でコンビ二寄ってサボろうかな・・。
洗面台とにらめっこしながら、朝の短い貴重な時間をほとんどその悩みに費やしていた。
もちろん、休むなんていえば、お父さんが黙っちゃいない。お母さんだって、それくらいなら行けるでしょ って言うに決まってる。

