「どこがいい?」 「梅田!」 「買い物すんの??」 「もちろん♪」 なんだかんだで、梅田に買い物に行くことになった。近いといえば近い。けど、人ごみがキライなレンは行くのを今まで嫌がっていた。 けど、今日はすんなりOK。‘お付き合い祝いだっ’―――だって。 重い身体をゆっくり起き上がらせ、鼻歌を歌いながら支度をしていた。 ・・・・ ―――本当の言葉はいえない。 本当の事は知らない。 ずっと知らないフリしてただけ。 私が早く気づけばよかったね。 ・・・ごめんね、レン。