その手の主は1人。
眠ってるハズの片桐くん。
「え?うそ‥なんで!?」
「お前、名前は」
「奈々、鈴木奈々です」
「あれ、ちょうだい」
片桐くんはあたしのカバンの
横にある苺牛乳を指差す。
「良いけど、はい。」
あたしは図書室に来る途中
販売機で買った苺牛乳を差し出す。
「サンキュ。」
は……反則!
今の笑顔は世界を滅ぼす!
「なんだよ?」
「いや…片桐くん、が、その、」
「?」
「苺牛乳飲んでるのが
すごい光景だなって」
「俺は苺牛乳しか飲まねえ。」
更に驚いたわ!!苺牛乳しか
飲まないって可愛いすぎるよー。
「お前…鈴木だっけ?
昼休みに手紙渡してきたやつ」
「はい、ごめんなさい。
迷惑…でしたよね」
「まあな」
グサッと来る。
