片桐くんが居そうなとこ。 図書室?勉強してそう。 あたしはカバンを握りしめて 図書室に向かった。 --…… ガラガラ…… ちょっと開けて覗いてみる。 本棚を背に向けて座ってる人がいた。 間違いない。あの髪型 あのキャラメル色の髪。 片桐くんだ! あたしはカバンを カウンターに置いて本棚に近付く。 「スーっ、スーっ」 寝息?まさか寝てる!? あたしは駆け寄って 片桐くんを覗きこむ。 片足を立てて膝に手を 置いて辞書を読みながら寝ていた。