「で、翔也の用事は?」 翔也はあたしの隣に 座って(我が物顔で)話した。 「奈々が、どの競技に 出るか気になってんねん!」 「あっそう。生憎、翔也には 教える気ありませんから。」 「あっち行け~っ」 美波がシッシッと犬を 追い払うかのように翔也を追い出した ちぇ、と翔也は仕方なさそうに 自分の席に戻っていった。