「もしもし、依頼したい。」


梨依の一番目の兄さんが、電話をかけていた。


俺は、梨依を抱き抱えながらみんなの元へ。


「十和、いいか?」


梨依の三番目の兄さんに殴られ延びているこいつを目で視線を送りながら聞いている。


何が起こるんだ?


「あぁ。
俺は、梨依のが大事だ。」


梨依の二番目の兄さんは、一瞬苦渋の顔を見せた。


梨依をレイプしたとはいえ、友達だからな。


でも、まさかの盲点だった。


梨依だって、そうだろう。


再会するだなんて、思わなかったんだろ?


まさか、それだけで追い込まれるだなんて。


けど、嫉妬してしまう。


姉さんに。


なんで、俺じゃなくて姉さんなんだ?


『ごめんなさい。
もう、頑張れません。』


梨依から姉さんへのメール。


そして、姉さんからの電話。


ここにくるまで、生きた心地がしなかった。