「よし!」


掲示板に自分の名前が書いてある紙を貼る。

これをみんなが見ると思うと、なんだか緊張する。


「よし!」


そう言って、あたしの隣に誰かが紙を貼ってきた。

神谷くんだ。

神谷くんも立候補していた。

生徒会長ではなく、副会長に。


「なんか緊張するね」

「うん、でも頑張ろ!」


ライバルではなく、応援し合えることにホッとする。

もし神谷くんがライバルなら…

あたしは絶対勝てないだろうから。