「じゃぁ僕たちは姉さんのアパートに帰るよ」


しばらくしてリンカさんたちは立ち上がった。

玄関のドアを開けると、うっすらと空が明るくなっているのが見えた。


「夏目くんはもうすぐ起きると思うわ」

「じゃぁ起きたら怒んなくちゃ!女の人を甘く見るなって」


そう言うと、二人は笑ってくれた。


「愛里ちゃん、一つ聞いていい?」


少し歩いてリンカさんが振り返る。


「ツンデレって何のこと?」


あたしはいきなりの質問に驚いた。

そして笑う。


「それはー…」


その時ちょうど朝日が登った。

キラリと光る太陽は…

…あたしたちを優しく照らした。