「愛里ちゃーん」

「何?神谷くん」


真実を知って、神谷くんとは元のように話すようになった。


「よかったね、愛里」


放課後、ななと帰っていると急に言ってきた。


「何が?」

「神谷くんのこと。二学期始まってから全然話してなかったじゃん」

「あ…うん」

「先輩ともうまくいってんの?」

「おかげさまで」

「ならいいけど。本当心配したんだからね」


そう言ってななが笑った。

ななにはいつも心配かけてばかりだ。