「前は姉さん、こんなヒドいことをする人じゃなかった…優しくて綺麗で」


神谷くん…


「…僕の自慢だったのに」


もう苦しまないで…


「愛里ちゃん…本当にごめんなさい」

「……」


あたしは神谷くんを抱き締めた。

優しくギュッと…

…それは友達として。


「分かった…分かったから…」


神谷くんは泣きながら小さく言った。


「僕…本当に愛里ちゃんのこと…」


…あたしが応えられないと分かっているのに。


「…大好きだよ」