「そういうことは、お前…愛里が高校卒業してからって思ってて…」

「先輩…」

「オレの中のケジメっていうか…それじゃダメか?」


先輩はあたしを大切に想ってくれてる…

…それだけで十分だ。


「でも先輩はそれまで我慢できるんですか?」

「な…!当たり前だ!」

「先輩って意外とエッチだからな~」

「そ…それはそっちだろ!」


ケンカしているようでしていない。

照れながら笑うその声は、保健室に長い間響いた。