「じゃぁ、帰りましょうか」

「はい」


二人は今日の朝に比べて確実に仲良くなっていた。


「あ!これ何?」


リンカさんがいきなり大きな声を出した。

何かのポスターに指を指している。


「あぁ毎年開かれる夏祭りのポスターですね。小さいけど楽しいですよ」

「へぇ…」


リンカさんが笑う。

でもあたしにはそれは見えない。


「じゃぁ四人で行きましょうよ」


それはさっきまでの明るくリンカさんの声ではなく…

低く、少し怖い声だった。