KING CASTLE


ああああ

伊吹はなんか今日は不機嫌DAY★
みたいだし。


それを押し付けられたって感じ?
水無月先輩はもしかして、あたしに恨みでもあるのだろうか…。

さっきからそんなことばっかりで、全然仕事が進まない。


「…おい」

「ふぇいっ!」

びっくりして飛び上がったあたしに、怪訝な顔を向けてきた。

「ちょっと来い」

「は?なんで?」

「うっせーな、見てみろ」

そういってパソコンを指差すから、少し好奇心にかられてしまう。

なになに?なんか面白いサイトでも見つけたわけ?

伊吹に睨まれるがままそばに行った。

「なに?…ンっ!?」

突然、顎を掴まれたかと思えば、唇に合わさるモノ。

何度も味わった感覚。

「ちょっ!いぶ…っ」

強引に入ってくる舌に何も言えなくなるような

荒々しいキスだった。