島根県、田舎、公園、芝生.. 蒼い空。

それはどれも幼少期から見慣れた街と物。
変わらない物のなかで私は今息をしてる。

呼吸を、息づいている。


「あ~...何やってんだろ、自分。」
 むくっと起き上がった。


何も変わらない、変わってない。
――否、..変われない。

私はいつだって自分のことばかりで。
周りを気遣い、でもそれは保身のため。
自分のためなのだから、...嗚呼。


私は"誰か"のために"何か"
良いことをしたのかな、それで
喜ばれることをしたのかな?

分からない、分かろうとしない。
分かりたくない、でも知りたい。


「…ふぅ」
 ため息ひとつ漏らしてみた。でも、

それでも世界は変わらない。
世界は変わらず廻り続ける、今も昔も。
私が幾らため息を漏らしても、
幾ら泣いても怒っても。

世界は廻り続ける、其処に意味はなく。
ただ意味もなく廻り続ける。