『………我が奏者よ、我の声を聞くが良い。
もはや弦楽震だけの力では、この炎は消し切れない。
本来の契約と異なるが、事は急を要する。
我が名を呼び………
真の奏臨を果たすべし!』

「お前の……名前………?」

『トオンの紋章が、成すべき道を示すだろう……』


左足の裾を捲くってみると、膝に刻まれたトオンの紋章が再び光り輝いていた。
紋章に触れてみると、奏者として覚醒するのに必要な知識が、スネアの頭の中に大量に流れ込んで来た!

「分かっ……た。
お前の………名前……


漆黒を突き破る
勇壮なる響き

幼き夢を護りし
遥かなる調べ

悠久の神話を轟かせる
勇気の歌を奏でし者よ

我が声に応え
白銀の旋律を纏いて
天空より来たれ!

汝………
打楽荒パーカスト!!」



……………