「…あのときお前、
俺を庇って…っ」


ブーッ。



やっとのことで
罪を自ら口にしたところで、
直樹はナースコールのボタンを押した。


「…!」


信じられない、という伸也の目をよそに、
直樹はいたずらっぽく笑った。



「もうすぐ看護婦さんが来るよ」

「…お前……ふざけてんのか?」

「あれ?忘れた?俺って元からこういう奴」

「……」