「奏!!」
「「奏さま!!」」
女子達もあたしの声に反応して振り向く
奏は、新聞の前に行って、新聞を剥がして
それを、破いた。
「うるせぇと思ったらこんなことかよ
嘘ばっかり書きやがって
俺は、ただ麗が体調を悪くなったから運んだだけなんだよ」
優しい嘘…。
本当は、あたしが泣き疲れて寝ちゃったから、運んでくれたんだ。
また、奏に迷惑かけちゃった…。
昨日のことも今日のことも…。
「これで納得しただろ
納得したんなら部活に戻れ!」
奏の言葉に納得して教室に戻って行った。
残されたあたし達…。
ヤバい…。
奏に謝らないと…。
昨日のこと。
絶対、怒ってる。

