あぁ~
あたしまで、イライラしてきた!
「ねぇ、邪魔だって言ってるの!
退いてくれない?」
「きゃぁ~
麗さまぁ~」
「カッコイイ~」
「やっぱり、奏さまとお似合い~」
はぁ!?
何、言ってるの!
あたしもアイドルか!!
じゃなくて!!
麗さま?
奏とお似合い?
何のこと?
「麗…
前見て…」
「えっ…」
前を見ると…
学校の新聞部が作った新聞が…。
そこには…。
あたしが奏にお姫様抱っこされてる写真。
しかも…
見出しが…。
ラブラブカップル!
学校の王子に恋愛発覚!?
はぁ!?
何で、あたしが!
カップルじゃないし!!
この写真は、奏があたしを保健室に運んでくてただけで、何もないんだから!!
「ふざけんな!!」
低くて大きな声にびっくりして振り向くと奏の姿があった。
いいところに来た!!

