「ありがと…」 「ひまわりの少年か…。」 ひまわりの少年…。 その人とあたしは、ひまわり畑で出会ったんだ…。 それからは、毎日ひまわり畑に行ってたっけ…。 あたしが事故に会うまでは…。 「うん… 名前は、忘れちゃったけどね…」 「ッ…」 一瞬 奏が悲しそうな顔をした。 何で、そんな顔するの…? 奏は、悲しくないはずなのに…。